先祖代々の山林・田畑が「負動産」に?後悔しないための賢い手仕舞い方
こんにちは!エステートセンターの前田真教です。
不動産の仕事をしていますと、お客様から「昔買った山林を処分したい」「使っていない田畑を引き取ってほしい」といったご相談をいただくことがよくあります。
かつては薪(まき)を割って燃料にしたり、木を切って家を建てたりと価値があった山林や田畑。しかし現代では、暮らしのスタイルが変わり「管理ができない」「境界線すら分からない」「使わないのに毎年固定資産税ばかりかかる」という、まさに「負動産」になってしまっているケースが後を絶ちません。
「じゃあ自治体や国に寄附すればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、残念ながら地方自治体でもそう簡単には引き取ってくれないのが現実です。
では、一体どうするのが一番良い解決策なのでしょうか?
最もスムーズな解決策は「隣地の所有者」に引き取ってもらうこと
使い道に困った土地の処分方法として、私がおすすめしているのが「お隣(隣地の所有者)に譲る」という方法です。
第三者から見れば使い道のない土地であっても、無償(タダ)であれば「引き取ってもいいよ」と言っていただけることがあります。
実はお隣さんにとっても、以下のようなメリットがあります。
- 自分の敷地が広がる
- 境界線のトラブルを未然に防げる
- 隣から生い茂る樹木や雑草を自分のペースで管理できる
お互いにとって利点があるため、話がまとまりやすいのです。
成功の鍵は「費用を全額負担する」こと
隣地の方に納得して引き取ってもらうための大事なポイントがあります。それは「名義変更(登記)の費用や税金など、かかる費用はすべてこちらが負担する」ということです。
土地を譲渡する際には、法務局での名義変更費用がかかりますし、場合によっては贈与税が発生することもあります。これらを相手に負担させてしまっては、せっかくの話も流れてしまいます。
「費用を出してまで手放すの?」と思われるかもしれません。 ですが、近年スタートした「相続土地国庫帰属制度」を利用して国に引き取ってもらう場合でも、審査手数料に加え約20万円〜の負担金を納める必要があります。
それを考えれば、費用をこちらで負担してお隣さんに引き取ってもらう方が、時間も費用も抑えられ、ずっとスムーズで確実な解決策になります。
「元気なうち」の早めの決断が家族を笑顔にする
そして何より大切なのは、「所有者が元気なうちに、生前整理として決めておくこと」です。
先祖代々の山林や田畑は、権利証(登記識別情報)の場所すら分からなくなっていることが多々あります。 ご先祖様にとっては「家族の将来のために」と苦労して手に入れた大切な資産だったかもしれません。しかし、場所も分からず使い道もない土地を引き継ぐお子さんたちにとっては、所有すること自体が大きな負担や不安の種になってしまいます。
残された子供たちに迷惑をかけないためにも、元気なうちからの早め早めの行動こそが、最後にご家族みんなが笑顔になれる秘訣です。
「うちの土地もどうにかしたい…」とお悩みの方は、名義の確認や隣地の方へのアプローチ方法など、ぜひ一度ご相談ください。不動産のプロとして、将来に不安を残さない最適な解決策を一緒にお探しします!




