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松江出張と、境港のオニツカタイガー工場へ——鬼塚喜八郎氏の哲学に触れて

松江出張と、境港のオニツカタイガー工場へ——鬼塚喜八郎氏の哲学に触れて

前田 真教 社長BLOG|
株式会社エステートセンター代表
2026.09.09

先日、松江への出張に合わせて、鳥取県境港市にあるオニツカタイガーの工場併設ショップへ行ってきました。

こちらのショップは平日のみ営業しているとのことで、ずっと気になっていた場所です。ちょうど最近、アシックス創業者・鬼塚喜八郎氏の自伝『敗れてもまた走れ』を読み終えたばかりだったこともあり、非常にタイムリーな訪問となりました。

現地に近づくと、ひと目でそれとわかる印象的なイエローとブラックの建物が見えてきます。かつては「山陰アシックス工業」としてアシックス製品を手掛けられていた工場ですが、現在はオニツカタイガーブランドの専業工場へとシフトされたそうです。

店内に入り印象的だったのは、「日本製」という枠にとどまらず、「鳥取県境港製」という地元産ブランドとしての誇りに満ち溢れていたことです。同じ鳥取に拠点を置く経営者として、とても胸が熱くなりました。

工場併設とはいえ、格安のアウトレットを期待していく場所ではありません。ブティックのような洗練された空間で、店員さんとじっくり対話し、こだわりが詰まったオリジナルのシューズをオーダーする——そうした体験に価値を感じられる、満足度の高い空間です。

私は今回、映画『キル・ビル』で主人公が着用していた象徴的なイエローの「MEXICO 66」を購入しました。

心地よい高揚感とともに店舗を出ると、工場の入り口に置かれた石碑が目を引きます。そこには、鬼塚氏の遺した数々の言葉が刻まれていました。

  • 「今やらねばいつできる。わしがやらねばたれがやる」

  • 「健全なる身体に健全なる精神が宿れかし」

そして、店内に掲げられていた書「運命共同体とは異体同心なり自他共に幸也」。

『敗れてもまた走れ』を読んだ後だからこそ、これらの言葉の真意が深く胸に刺さりました。単なる上下関係や効率重視のM&Aではなく、対等な立場で互いを尊重し合う「運命共同体」としての組織像。同じ経営という立場に身を置く人間として、強く感じ入るものがありました。

鬼塚氏のような偉大な経営者を輩出した鳥取という地に誇りを持ちつつ、私自身も身の引き締まる思いです。

素晴らしい学びと刺激を胸に、これからも気持ちを新たに社長業に邁進してまいります。