いくつになっても忘れたくない「かわいげ」の魔法
経営者として歩み始めてから、ふと思い出す言葉があります。 今から15年ほど前、ある経済団体の会合で先輩経営者からいただいたアドバイスです。
それは、「もっと年上の経営者に甘えなさい」という言葉でした。
「甘える」=「信頼して頼る」ということ
当時の私は人見知りで、人付き合いも決して得意な方ではありませんでした。「甘える」と言われると、なんだか媚びを売ったり、お世辞を言ったりすることのように感じて、少し抵抗があったのを覚えています。
しかし、経験を重ねた今なら、その真意がよくわかります。 それは決して自分を低く見せることではなく、人生の、そして経営の大先輩に対して「一人の人間として、堂々と胸を借りる」ということだったのです。
応援したくなる人の「3つの共通点」
社長という立場になり、私自身も教えを乞う機会が増えました。また逆に、相談を受ける立場になることもあります。そこで気づいたのは、人は「頼られるとうれしい生き物だ」ということです。
特に、周囲が思わず手を差し伸べたくなる、いわゆる「かわいげのある人」には、共通する姿勢があると感じています。
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喜び上手:アドバイスを素直に受け取り、感謝を表現できる
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報告まめ:その後の経過を放置せず、きちんと共有してくれる
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すぐ行動:教えてもらったことを、まずは即実行してみる
この「打てば響く」ような反応の良さは、見ていて非常に清々しく、自然と「もっと応援したい、支えたい」という気持ちにさせてくれます。
役職や年齢に関わらず大切なこと
これは上司と部下の関係でも同じではないでしょうか。 自分の働きかけに対して、気持ちよく反応してくれる人がいれば、チームの空気はぐっと良くなります。
「かわいげ」とは、決して若さゆえの特権ではありません。 経験を積み、年齢を重ねるほど、素直に人を頼り、感謝し、行動する姿勢——そんな「大人の愛嬌」を大切にしていきたいものです。
私もまだまだ修行中ですが、いくつになっても「打てば響く」人間でありたい。そう思う今日この頃です。
